TRIGUN感想

 TRIGUN MAXIMUM 第12巻

書店の新刊コーナーではっとして、
手にとって見惚れて、痺れました。
うう、美しい。
内藤先生の表紙のカラーは
いつも力強くて、楽しくて大好きなんですけど、
この色使いはもう目に焼きついちゃうくらい沁みるのです。
#8「灯」の落日にイメージが重なるというのもその理由かな。
個人的にこの回のヴァッシュが泣けちゃうくらい好きなので
もうなんというか感慨深くって
表紙絵を見るたびにじーんとするのでした。
パープルとオレンジとイエローに弱いの。完敗。


11巻が出たときには
なんかもう新刊感想は書けなそうとか書いていたのですが、
内藤先生の大技がここまで見事に決まると
黙っていられるわけがありません。
ここまで加筆修正できるものなのか!?
もうね、衝撃が強すぎて
なにこれ地殻変動?日本沈没する?ってな感じになりまする。
途中までは連載時のものを横に置いてチェックしていたのですが
もう目で追うことすら難しいですねこれ…
連載時になかった部分に描写が加えられて判りやすくなったり
連載時にあったシーンを省いて違う表現に変えていたり
違う回のシーンが別の回のシーンに移動したり融合したり。
コミック加筆は大変なことだし、
こういう風に表現したいっていう先生の意思なので
重く受け止めなくちゃいけないことだし、
単純に新しい絵を拝めて嬉しい!んだけど、
正直ああああってなるところもあります。


好きだったシーンがなくなっちゃってたりすると切ないです先生。
絵はそのままでセリフが変わってしまうのも辛いけど、
絵もセリフも完全に消えてしまうと
もう二度と会えない恋人を想うように淋しいのでした。
別に、ただの抜き撃ちさ、ってとぼけたセリフ好きでした。
こいつと俺で作りだすスピード、っていう愛銃との関係も好きでした。
お前の知らない俺なヴァッシュも、
羽虫で滑稽で躱せますなヴァッシュも、
次の一秒には何でも起きるし起こせるヴァッシュも
レヴューがもう少し続いちゃうヴァッシュもいないなんて!
ヴァッシュのなんてことないあの表情とかあの姿とか
少しずつ変わっていたり、なくなってしまったり。あう。


加筆されたところはもうチェックしきれませんが、
「わかるぜ 今 決めたな? 僕を殺すことを」
読んでいて唇を噛み締めるほど痛いセリフでした。
結構あったはずのセリフのやりとりをさっくりカットした分、
絵で見せるアクションが増えましたね。
そのどれもが凄惨で壮絶で危ういのです。
#7以降はもうチェックどころじゃなくて
ひたすらガクブルするだけでした。
やっぱり何回読んでも黒髪化は辛いの。
こっちが鼻血出そうになる。
そして#7灯はやっぱり泣くのだった。
以前書いたアワズ感想読み返してみたけど、やっぱり泣いてた。


さてリビアクションはこうしてみるとやはり軽快で楽しいですな。
カバー下はBJ好きにはたまらんのですがとりあえずキリコ先生ええ!!
ウタダ嬢にとっては忘れてほしい過去だろうなあと遠い目になりつつ。