OURS感想

 2007 2月号


今回のアワズを読んだままで
年末大掃除とおせち準備と年賀状書きに
とりかからねばならなかったときの
あの落ち着かなさったら!
今日まで親戚付き合い&家族サービスで
スケジュールぎゅうぎゅうでしたが
ようやく一息つけました。
感想を書くのはいつものことながら重いのですが
今回は特に。
いよいよクライマックスなんだなあという感慨が。
まだ連載100回いってなかったんだという驚きも。

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先月号ラストの
腕を伸ばして覚醒するシーンが
ヴァッシュのほうから描かれました。
暗闇の中、もう進めないかというときに
まわりに光を感じているところ。
その光ひとつひとつに温もりも
感じてくれてたらいいなあ。
一人で戦ってるんじゃないって
こういう風に描かれて嬉しい。
ミリイの声が聞こえてたのもよかった。
ヴァッシュが目を覚ましても
皆はプラントとのコンタクトに集中してて
その横顔や後姿しか見えないというのもいい。
全員が泣きながら覗き込んで「気がつきましたか!?」
みたいなのもアリかもだけど、
ヴァッシュだけが頼りなんじゃなくて、
みんなが懸命に自分のできることを頑張ってる、
そういう心強さみたいなものを
感じられるのがすごく嬉しかったのでした。

そんな小さいことに惹かれるのは
家族のイメージがあるからです。
目が覚めると自分だけが寝てて、
すぐ近くには家族がいて、
TVを観たり本を読んだりおしゃべりしてたり
何事もないように過ごしているんだけれど、
見守られている温もりがあるような
守られているような安心感かなあ。
個人的なツボでした。

で、リヴィオと言葉をかわすどころか
一瞬で場面転換でしたね。
ヴァッシュの内面については全く触れられず
まさしく速攻で次の手を打つ。
もう何ヶ月もヴァッシュの立ち直り方について
悶々としていましたが、
気持ちいいくらい、さくっとやっていただきました。
これでようやくアニメの呪縛を卒業できます。
ありがたや。
(コミックス加筆があったらどうしようだけど)

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で、その次の手なんですけど、
ケーブルぶちこむのかー!?
プラグも無しにー!?
って萌え萌えて心配してしまいましたが
ケーブルコネクタに触れるだけですかそうですか。
やっぱりヴァッシュに頼るしかないというのも
少しさみしいことだけど、
こんな瀬戸際になって人がちょっと働きかけだだけで
プラントが振り向くというのも嘘っぽいから仕方ないのかな。
いやいや思い返してみると
プラントが羽を散らして
ナイブズが僅かながら危惧したように、
少しずつでも人の声は届いていたと
考えるほうが自然なのか。
そこにヴァッシュの声を
声というより、願いや祈りのような心そのものを
繋げて届けるということなのでしょう。
ケーブルに触れるその直前、
ヴァッシュがぎゅっと眼を瞑ってしまうところ。
痛みを予想してなのか、
それとも不安からだろうか?
自分に遣り遂げられるだろうかという懼れや
一縷の希望とチャンスにかけるしかない恐れ。
縋るしかないのはこんな手段だけれども、
他者とかかわる、繋がるということは
痛みや不安をともなう衝突で、
原始的だけれどすごくシンプルで
象徴的な手段だなあと納得。

直接干渉の反動は想像以上に凄まじくて
見ているだけで辛いんだけど
それ以前に何がどうなってるのか
いつものことながら絵の展開についていけないのだった…
弾き飛ばされたヴァッシュが
またケーブルを掴んで繋がろうとするところ、
なんかもう泣けてくる。
ナイブズもプラントも痛々しくて。
プラント集合体が流した涙は
ナイブズの涙でもあるのかなあとふと思えてきた。
肥大化したプラント集合体が
悲鳴をあげてぼろぼろと解けていく姿は
EVAがダブってしまって
ひいいいと叫ぶしかない。
(もう恐怖のトラウマといえる)
感応でコミュニケーションをとっている種族なのだから
その感覚は鋭敏だろうけれど、
たった一度の干渉で
崩壊させてしまうほどの衝撃ってどんなだろう?
ヴァッシュが伝えたい想いの
大きさと強さを思うと
なんかもうまた泣けてくる。

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この声を聞いてくれと
願うだけではないのが嬉しいのでした。
ただ聞いてくれるだけでいい、
これからどうするかは自分たちで
「決めてくれ」。
人間からの解放、または人間との共存。

でも、「俺は信じてる」。

人間を、だろうか。
プラントと人間は共に生きられると、かな。
150年生きてきて人間の醜いところをたくさん見て、
裏切られて絶望も無力感も思い知って。
それでもまだ人間を好きでいられる。
また人間を信じてみようと思えるよ---

ヴァッシュが伝えたかった気持ちは
正確にはわからないけれど、
今月号を読んだ誰もが
受け取っていると思います。

「繋がれ」
って切ないな。
誰だって相手とわかりあいたい、でもそれが一番難しい。
とてもとても切ない願いなのだと
思い知ります。

雪のように降りしきる羽根が印象的で
伝わりますように、伝わりますように、
そんな彼の願いを思わせる。

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再び膝を折って倒れてもなお
ケーブルを握りしめるヴァッシュに
もう立たなくていいよと言いたくなってしまう。
任せちゃだめなのかな、
人間とプラントに。
ナイブズとの決着はどんな形でも
ヴァッシュ自身がつけなければならないけれど、
この星の行く末を、
人間とプラントに委ねて、
託すことはできないのだろうか。
プラントたちと人間たちの決断が
どんな結末に辿りつこうとも。

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目で追うだけで精一杯で、
羽根で胸まで一杯になってしまって
ほとんど何も考えられずに読んでしまった。
ヴァッシュにはもうなんの力も残ってないんじゃないか
ナイブズ戦はアクション抜きになるかもしれない
ミリメリズはまたヴァッシュを回収するのかなーとか
随分経ってからあれこれ考えたりする余裕が。
次に動くのはナイブズか、地球艦隊か、
プラントたちか、地上の人間か、そのどれでもないか?
もう予想する気もでません。
(今まで予想が当たったことも皆無だし)

クライマックスかあ。
あとどれくらい描かれるのかなあ。
とても実感が沸かない。
来年の今頃はもうエンドマークを迎えているんだろうか…
とりあえず連載が終わってから
最終コミックスが出るまでは
また相当時間がかかることは確かですが。
次号100回連載の節目には
アワズ表紙になるでしょうか?

なにはさておきやっぱりこの羽根ラストは
反則じゃないですかね?
あの「紙吹雪」に近い衝撃波でずきゅんとくるもの。
ヴァッシュがこのまま死んでしまいそうで怖いんだもの。
それは絶対ないと思うけど!
でもしばらくあの絵が頭を離れそうにないもの。
そのたびに泣きそうになるんだもの。
「もの」ばっかりだものもの。