OURS感想

 2007 1月号


ぎりぎりながらOURS感想。
最初に読んだ時に、あ、やべ、と思って
しばらく逃避していたのですが
次号が出るわいっていう日付になってしまいましたのこと。
流石に年を越しちゃいけないと思う。
ちろっとmemoにも零したけど
まあなんてことないといえばないのだが
その時はガーンとなったの。
事実だからしかたない。

ウルフウッドが「向こう側のみなさん」と
一緒だったのが寂しかったの!!

うわー心せまっ。


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まず叫んでおきたいのは
ミリメリ大好き!ってこと。
地球住まいの人類とは違う、
砂の星生まれの砂の星育ち。
こういう明るいタフさがすごく好きです。
いや事態はどうしようもなく深刻なんだけど。
彼女たちも幾度も死線を潜り抜けてきた
ファイターなんだよね。
そもそもこの過酷な星を生き抜くだけで
サヴァイヴァーなわけで。
「ガールズ・ブラボー!」と並ぶくらい
好きな二人でした。
なかでもメリルの
あの人と一緒に戦いたいって気持ちは
じーんときました。
極めてシンプルな恋心のような、
恋愛感情を超えてるような。
直接その人の戦いを手助けすることはできないんだけど、
でもなにかしていたいというか。
なにか私たちにもできることないですかねえ…
ないですよね…(超絶いまさら)
一読者としては毎月ただただ
彼の戦いを見守ることしかできないんだけど、
もうなんかただ見てるだけなのが辛いの通り越して
鬱憤だったのね。
このもやもやは自分も何かしたいって気持ちなのだということを
思い出しました。
ミリメリいい子だなあ。
いつのまにかすごく好きな子たちになってるなあ。
ヴァッシュを見守るのが辛くて
応援するのすら躊躇われて、
ついミリメリに頑張ってほしい気持ちを
うつしこんでしまってるんだろうか?
誰かのおまけじゃなくて、
彼女たちは彼女たちの戦いを
足掻いてほしいよ。
とにかくミリメリ頑張れの気持ち。


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ナイブズの圧倒的な存在感には痺れました。
その姿に怯える女性が描かれていましたが、
もう「バケモノ」とかそういう範疇じゃなくて、
いっそ禍々しくも神々しい。
戦艦のダメージを抑えた反撃をとったのは
艦内のプラントたちを接収することを
計画しているからなんでしょうね。
無傷で同胞を手に入れれば戦力に組み込めるし。
うーん、こうなると地球艦隊の打つ手はあるのか??
艦隊が自力でナイブスに対峙できないとなると
戦いはさらにヴァッシュ一人にかかってくるような。
もちろんミリメリパンセ組が頑張ってくれてるけど、
それもプラントに訴えかけるって手法なもんだから
人類の無力さには悲しくなるほど。
地球人も、砂惑星の人類も、
通常プラントも、自律プラントも、
ヴァッシュも、
それぞれがそれぞれの戦いに
立ち向かうストーリーだと思うけれど。

どこかの生物研究者が
人類は野生動物でいえば寿命30年の生物です、と
言っていたのをふと思い出しました。
平均寿命70としたら残り40年以上、
人ってどんな存在として生き延びているんだろうなあ…


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で、心の狭い欲張りな人間のお話。
ウルフウッドはヴァッシュにとって
特別な存在であってほしいというこの気持ちを
いい子のふりして隠すこともできるんだけど、
不意打ちされるとぼろっとこぼれちゃう。
決戦直前、あの塔の上での回想の流れの中で
ウルフウッドだけが姿を現さなかった時、
そしてレガートを撃つ直前に浮かび上がった
ウルフウッドの姿、
あの最高の描き方でもう満足すべきなんだけど!
もうあれ以上ないじゃんってくらい
心に焼き付いてるんですけど!
あれですかねえ、これまで
V→Wの心情描写がなされなかったあいだは
僅かな描写でもお腹いっぱいになれたのに、
いったん味をしめたとたん贅沢になっちゃって
いつもいつももっともっと!って
求めてしまうのでしょう。
だからレガートの次にふらりと現れたウルフウッドに
物足りなさを感じてしまったのでした。
特別な登場のしかた、というよりも
誰かと一緒じゃなくて一人で、
唯一の存在のように描いてほしかったのです。
向こう側に他の人たちと一緒に並べられたからって
それがヴァッシュの中の順番とか重さとか
そういうのじゃないのにな。
今、読み返してみると
すんなり心におさまる流れです。
昏倒したヴァッシュの記憶が辿っているのは
失ってしまった人たちの映像。
ただ静かに微笑んで
こちらのヴァッシュを見てる。
手を伸ばそうとするヴァッシュは
無印のころみたいにちょっと幼い感じ。
見えない壁に遮られて手が届かないというのは
後悔も懺悔も、縋ることも戻ることも許されない暗示。
自ら選んで手を汚したから罪で、
やむを得ない場合や事故ならば罪にならない、
という訳じゃない。
その人が死の道を選び、
それを見送るしかなかったのだとしても
ヴァッシュは自らの罪を負う。
そういう存在だと思っています。
だからレガート以外の失った人たちが
ヴァッシュの心に浮かんだ一連の描写は、
じんわり嬉しいのでした。
アニメ版ではレガートのことだけが罪みたいで
納得できていなかったから。
もう手が届かないことを噛み締めるヴァッシュを
待ち構えるようにその先に広がる
真の暗闇。
そのむこうにあるもの。

最後のコマ、ヴァッシュは意識のないまま
なにかを掴みとろうとしているのか
なにかに拳をふるおうとしているのか。
このまま覚醒するのかな?
もちろん展開的にいって
ゆっくり回復したり立て直したりする時間的猶予は
全くないのですが
もうなんか、立て直す必要はない感じがします。
私はどうもアニメ版のヴァッシュを
ひきずりすぎてる。
内藤先生が描くヴァッシュは
過去や弱い自分や己の罪を
克服したり乗り越えたりするというよりも
それごと全部抱えて背負って抱いたまま
歩いていくのが似合ってる。

目が覚めたらリヴィオと
なんらかの言葉をかわすだろうな、
泣いてる暇はないけどリヴィオは泣いちゃいそうだ。


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で、ウルフウッドさんの
あの儚そうな表情はいったいどうしたらいいんですかね。
怒るでも褒めるでも悲しむでも励ますでもなく
ちょっと困った感じに、何も言わずにヴァシュをみてる。
砂漠を渡っていた頃の懐かしい表情のような。
ヴァッシュが思い浮かべるウルフウッドは
ちょっとトキメキが入りすぎてると思いませんか!
トキメキ イズ ヒア。