OURS感想

 2006 10月号


なんて言えばいいんだろう?
一番近いのは「ショック」なんだけど、
そんな単語じゃないなにか…
なんというか…
自分が嬉しいのか切ないのか、
その両方なのかも掴めないのでした。
だってやっぱり、ひさしぶりに見たから。
その姿を見てしまえば、もう無条件降伏だから。

人を殺めないで済むのなら、どんなことでもする。
ほんの一コマに収められていたけど、
期待と後悔が延々と繰り返される、
長くて辛い日々だったんだよね。
そのヴァッシュが不殺の枷を外したときのこの緊張感。
隠れ里のパペットマスターの時を思い出しました。
あの時初めて牧師はヴァッシュに戦慄を覚えたのでしたっけ…
黒いヴァッシュの目の描写に、
ディアブロという単語が浮かび上がってきました。
ゲイルのストーリー。あれはまだ無印の頃でしたね…
(回想ばっかりしてるなあ)
レガートの新しい武器(ガン&シザーズ?)には痺れました。
ヴァッシュが左腕を捨ててそれを封じるところ、
歯軋りがでそうなくらいでした。ギリギリ。
両肩から浮き立つ羽が陽炎のよう。
レガートが最後の切り札をきり、
アニメ版のことを失念していたことに気がつきました。
ああそうだった、あの時はミリメリだった、
そして今回はクリムゾンエイルの骸を利用して、
リヴィオの命と引き換えに罪を選ばせるのでした。
そして次のページを開いて、息が詰まる。
なんで考えつかなかったんだろう。
こうなるかもしれないってこと。
リヴィオの命を引き戻したのは、あの男なんだから。

生き返ってきた姿だなんて思ってはいません。
リヴィオの命を思うとき、ヴァッシュの心のなかに蘇ってきた
大切な、いとおしい、二度とは失いたくないもの。
折れてしまいそうな自分を導くもの。
その姿だと思います。

(実は本当はミカエルミラクル☆で復活していて、
(Vのピンチに助けてに来てくれたのデス!とかいう夢は
(残念ながら見られない性質の人間なのですが
(そういう夢が見られたらいいなという気持ちは
(心の内壁の引っかき傷のように
(小さくて確かな痛みとしてあるんですよ

レムが命と引き換えに救った人間たち、
その命を奪ってしまったら、彼女は「本当に死んでしまう」と
泣いていたヴァッシュが好きでした。
ウルフウッドが救ったリヴィオを見殺しにしてしまったら
ウルフウッドは本当に死んだことになる、のでしょうか。
じゃあレガートのためには誰も命を賭けていないのだから、
レガートの命を奪ってしまってもまだ許される…?
そういう風には描かれないと思うのだけれど。

(とはいえゲイルに銃口を向けた時
(記憶は定かでないがアニメ版でレガートを撃つ時も?
(清らかな天使みたいなレムがフラッシュバックしてましたが
(あんな感じで
「殺しちゃダメダヨ☆」な感じでキヨラカ牧師さま役に
(置き換えられてしまうのは不本意です。
(いやしかしそんな牧師も一度くらい拝んでみたい
(おどれはころしたらあかんとか笑って止めてくれたりしたら
(絶対昇天できるああっ牧師さまとか跪きたい
(鼻血を堪えるのも一苦労。

アニメでもこのあたり本当に見るのが辛かったなあ。
この手を汚してしまった、という罪悪感だけに
溺れているような描かれ方だったから。
だからヴァッシュがもう一度コートを着て髪を立てる姿、
「ZeroHour」が好きだったのでした。
そして、VSナイブズとの最終決戦で絶望的な状況になった時、
ウルフウッドの声が聞こえて、パニッシャーが手に戻るシーンに
心を持っていかれてしまったのです。

でもこんな風にVSレガートで
ウルフウッドの姿がこんな風に描かれてしまったら、
VSナイブズではもうウルフウッドは登場しないのかと不安。
VSレガートで使っちゃったらもったいないというかなんというか…
我侭なんですけど!
だって見開きでパニ担いだウルフですよこの笑顔ですよ
これ以上の描かれ方なんか想像つかないよ!
VSナイブズでヴァッシュとともに戦ってほしいの幻影でもなんでも!
最終決戦にはプラント兄弟だけを描くということなのかな?
これで見納めなんて嫌あ!!!
VSナイブズでも登場しますようにしますようにしますように
いやいやもっと衝撃的で魂揺さぶる登場の仕方が
数え切れないほどありますよ最終戦でもヴァッシュの前とか
隣とか後ろとか心の中でもいいですから登場させてください神様!!

などと思いつめた後で落ち着いて考えてみると
VSレガートの段階で、と考えるのは違うのかもしれない。
人間を初めて殺さなければならない、
どんなに苦しくても貫いてきた道を覆すような
自分が自分でいられなくなるような
「選択」をせまられた瞬間に
ヴァッシュの心に溢れてきたのがあのウルフウッドなのだから
これ以上の現れ方はないのかもしれません。
アニメの「LIVE THROUGH」の回のようには、
ヴァッシュは立ち直る時間は与えられないのです。
レガートを殺してしまったとしても、
傷つくことも後悔することも引きずることも許されずに
すぐにナイブズに立ち向かわなければいけない、
そんな状況のそんな瞬間にヴァッシュの心が
縋るように求めたものが彼の姿なのですから。
この戦いの直前、塔の上で瞳を閉じて
愛しい日々を一つ一つ振り返ったとき
ウルフウッドだけはその姿を思い浮かべなかった、
それはすごく好きな表現方法だったのですが
こんな風にヴァッシュに思い起こさせるなんて。
彼は一度もこんな風に笑ってはくれなかったよね。
でもヴァッシュにはこういうウルフウッドの笑顔が見えるんだ。
ヴァッシュのなかにはこういうウルフウッドがいるんだ。
とてもうつくしくつよくあたたかく、たしかに。
それはとても幸せなことにも、少し哀しいことのようにも思える。

あああ自分で書いてることがまったく掴めない。
思考の移ろいそのまんま打っています。
プライベートでちょっと撃沈しててそこに
このアワズ読んじゃったもんだから
気分は「ええじゃないか」風に
ぎゅーんぐるんぐるんがこーんで
アッパーダウナーを繰り返してどうしようもなくなってます。
あーどうしようあの牧師がマジで生き返りだったら。
ストーリー的に破綻しようがなんと言われようが泣いちゃう。
嬉しくて頭の中にタンポポ咲いちゃう。
そしてやっぱりヴァッシュが縋った幻だったとしても泣いちゃう。
ウルフウッドの姿がもう一度描かれる、ただそれだけのことが
どれだけ幸せなことか。