OURS感想

 2005 5月号


もう6月号も出るって頃になりました。
ショックもようやく落ち着いてきましたのことです。
際限なく落ち込むが立ち直りは早いっていうのが取り柄じゃなかったのか。
そもそも私は字書きさんじゃなくって絵描きなんだから
(字と絵のどちらかっていったらね)
感想を無理に言葉で伝えようとして
うんうん唸って苦しまなくてもいいんじゃないだろうかと
思ったりもします。
それでなくとも描けない絵のほうに
この力をまわしたほうがいいんじゃないかなあと。
でも結局毎月書いてしまうのでした。
多分一回でも休んだらもう二度と書けない気がします。
ちっぽけな脳みそ使って
ぐーるぐーると今月もつまらんことを考えていました。

 ********

正直言って、5月号を読んだときには泣いてしまいました。
あーもうぶっちゃけ怖かったのです。
ウルフウッドが戦いでどんなに血を吐こうとも
そのかっこよさに見惚れるばかりで、
死んでほしくないという恐怖や焦りはもちろんあったけれど、
彼の死までも見届けたいという気持ちのほうが
勝っていたように思います。
ヴァッシュ一人の戦いになってからも
彼が生き残ることを信じてもいるけれど
やっぱり心のどこかでは
ウルフウッドの後を追わせてあげたいような
想いもありました。
でも今月号でヴァッシュが血を流しているのを見たら
怖くなってしまったのです。
ヴァッシュが死ぬということが急に胸に迫ってきて
怖くていたたまれなくなってしまった。
これまでの彼の戦いを振り返れば確かにハードだったけれど、
死を予感させるものはなかったように思います。
もちろん主人公が死んだらストーリは進まないんだから
そんなことあるわけないんだけれども、
私は彼の「死ねない」という哀しみこそに惹かれていたので
ヴァッシュの死などあまり重要ではなかったし、
むしろWとVとの関係においては
いっそ甘美な要素だとも思っていました。
それがこうしてナイトウ先生が現実に
彼の肉体の死が間近であることを描かれると
急に怖くなってしまう…
「ヴァッシュ」という形をもったこの存在がなくなることが
空恐ろしい。
ドクンドクン、という擬音とともに
読んでいる自分自身も血流を意識してしまって、
鼻血でも出そうなくらい同調して
気持ち悪くなってしまったのでした。

単にヴァッシュファンだからなのかなあ…
ウルフの死は受け入れられても、
ヴァッシュが死ぬのは嫌なのかな。
こういう自分がなんだか嫌で、
感想を書くのから逃げていたわけ…

漫画の主人公だから死ぬはずはなくて、
ああ、あの時はびびっちゃったっけなあと
思い出したりするのでしょうか。
龍津城でウルフウッドの眼が見えなくなったときに
どうしようどうしようと焦りまくって、
なあんだ心配した、って後で思えたみたいに。

髪ももう真っ黒で、残された時間も力も少ない。
諦めない限りゲームは終わらないし、
次の一秒がある限りなにかを起こせる。
ヴァッシュのこの台詞はとてもとても好きだけれど、
血を吐きながらもナイブズをまっすぐ見据える
ヴァッシュは今、やっぱり
タイムリミットをひしひしと感じていると思います。
自分だけでなく、この状況にも。
でもそれを理由に、
見限ったり、切り替えたりはしない人なんだよね。
だからこそのヴァッシュなんだけど。

クロニカがナイブズの痕跡を辿って解析していることから
反撃の糸口が見つかるのだと思うけれど、
それがナイブズ、ナイブズと共鳴しているプラント達、
そしてヴァッシュにどういう影響を及ぼすのか
なんともわからないところ。
もうそれくらいしか状況を打破する要素が見当たらないから
これに期待するしかない。
でもクロニカの行動が必ずヴァッシュの加勢になるとは限らないし、
危険インディペンデンツとしてナイブズと同一視されて
攻撃対象になってしまう恐れもあるわけで、
どういう展開になるかは読めません。
また、クロニカ参戦をうけて
プラント種のプラント種による問題解決、みたいな
展開になるのもちょっと寂しい。
この星に生きてきた人間たちも、
良くも悪くも、無意味でも自己満足でも、
自分達の未来のために足掻いて戦っていてほしいので。
指を銜えて成り行きをぽかんと見てるだけじゃなくて。
そういうわけで
プラント群との直接交渉も、軍部暴走vsミリメリリビも
応援したいの気持ちです。

リヴィオは頑張ってますね、銃や身体の捌き方が好き。
ガンカタか?って感じで楽しめました。
あいかわらずギャグ担当にさせられてるのは
もうそろそろ抑えめにしてやってほしいところだが、
丁寧な言葉遣いの設定が彼のアクションシーンに
いい味を出してくれてます。
やっぱりもう「殺さず」なんだなあ。
なんか…ここでウルフウッドのこと思い出すのヤなんだけど!
でも思い出しちゃうのこと。
頑張って大切なものを守ってほしい。
それにしても、ミリメリのこういうシビアな危機感って
初めて見た気がする。命張ってるなあ。
ラストバトルだってことを痛感します。

最後のコマで天を仰いだヴァッシュは
なにを考えているんだろう。
このままあとどれくらい凌げるのだろうか。
作り物の左腕と、忌まわしい力を持った右腕と、
ガンマンとしての銃で、
何をどこまで守ろうというんだろう。
成り行きを見守っているプラント達はどう動くのか。
クロニカは集合体に対してどういう攻撃をしてくるのか。
人間たちの声はプラントに届くのか…

ああ、ウルフウッドにここにいてほしい。
ヴァッシュのすぐ隣りにいてほしい。
彼を一人にしないでほしい。
読んでいて辛い。

 ********

なんだかねえ、
ヴァッシュが血を流したってそれだけで
こんなに凹んで立ち直れなくなる自分が
ほとほと面倒になってきました。
今回は相当遠くまでいってしまって、戻ってくるのが大変だった…
感想を書くってことは自分の馬鹿さ加減を晒すことですね。