OURS感想

 2004 8月号

 インディペンデンツ。
 名づけられるほどに自立プラントは多いということ。
 艦長のクロニカに対する信頼は見てとれるところだけれど、
 自立プラントを「人数」として数えているくだりは
 航宙艦クルーである彼女に限らず
 自立プラントの存在自体が人間社会に認められていることを
 想像させられる。
 融合化プラントが非常に危険な存在であると
 認知されていることから考えても、
 地球では自立プラント対人間の激しく壮絶な戦いがあり、
 そうした修羅を経てこその、共生関係なのだろう。

 クロニカの凛々しさと美しさに気をとられてしまったけれど、
 その存在がこのストーリー上で意味するものは大きい。
 彼女が「人間と共存する自立プラントのあるべき姿」なんだろうか?
 ヴァッシュは彼女に「答え」をみるんだろうか??
 
 まだこの数ページを読んだだけでは
 地球でのヒトと自立プラント、ヒトと非自立プラント、
 そして自立プラントと非自立プラントとの関係がどのようなもので
 どれほどの絆であるのかはわからない。
 暴走する自立プラントを攻撃しようとする立場にあるクロニカの
 真意や想いもまた、わからない。
 これから深く語られたり描かれたりするのかもしれないけれど、
 今のところ私には
 クロニカの姿がヴァッシュの求めるものだとは思えないのです。
 ヴァッシュがこれまで歩いてきた軌跡の先に、
 誰かが到達していた「答え」などあってほしくない。
 通常プラントと同じ女性体を持ち、地球での混乱を乗り越えてきた
 彼女自身、ヴァッシュ達とは違う意思と生き方を持った
 個体であるはずだと思うのです。
 そして、Nightow先生はこれまで、
 幸せになる方法を誰かがさらりと教えてくれた、とか
 完璧で理想的な答えが見つかった、なんて描き方をされてこなかった。
 信じてます。
 
 でもちょっと思うのは、
 棚ボタ式でラッキー次第でご都合主義な
 嘘臭い「シアワセ」でもいいから
 どうか幸せを感じてほしい、という贔屓心理が
 まったくないというわけでもないということ。
 答えのない問いと絶望的な孤独、焼けつくような片想いに
 苦しんでいる姿こそが萌えるんだもん v
 というのも事実なんだけど!
 でももうそれだけではなくなっているのです…複雑。
 クロニカの立っている場所に
 「そういう立ち方もできるんだね、よかった」と微笑む心の安らぎも
 ヴァッシュに与えてあげたい気分というか…

 ヴァッシュが抱えている孤独と哀しみを形成するものには
 「この惑星の中で、自立プラントは自分とナイブズの2人きり」
 「その唯一の同胞のナイブズを敵としなくてはならない」
 というところがあったと思います。
 そこに新たな同胞の存在が知れる。
 「ああ、今まで思いつめて背負い込んで歩いてきたけれど、」
 「もっと違うやりかたができるのかもしれない」
 という安堵が、一瞬でも彼の荷物を軽くするんじゃないだろうか。
 自分の闘いのカタはもちろん自分でつけるんだけど、
 もしも自分がもういなくなっても、
 人間とプラントの共存は自立プラントの仲間達に託せる、というか。
 
 牧師には守るべき教会のみんながいて、
 ヴァッシュには守るべきこの星の人間がいた。
 牧師はヴァッシュにあとのことを託していって、
 ヴァッシュにもこの星の人とプラントを託せる仲間がいた…

 すごく不吉だけど、そういうことを考えてました。
 ぐるぐる考えすぎ?
 でもそういう流れを感じてしまいます。

 さて、クロニカとヴァッシュが直接出遭うシーンは描かれるんだろうか?
 あるとすればそれはどのようなシーンでどのような会話だろう。
 「妹」と「兄」として、または自立プラント同士として。
 クロニカ、ナイブズ、ヴァッシュ。
 このトライアングルはどんな風に動くんだろう。
 ナイブズはクロニカを吸収しようとするだろうし、
 クロニカはナイブズを激しく攻撃するでしょう。
 ヴァッシュのスタンスはどうなるのか。
 クロニカと共に(または個別に)ナイブズと闘うのか、
 クロニカとナイブズの共倒れを防ごうと間に入るのか。
 今後の展開がすごく気になります。
 クロニカのエンジェルアームがどんな感じなのかも楽しみ。
 
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 "名前を口にしない"

 このくだりにはもう赤面しそうでした。
 こんな気持ちの表現方法、私は愛としか呼びませんよ。
 大切で大切で、言葉という記号を使うまでもなく
 自分の心に身体に記憶に厳然と存在しているもの。
 そしてそれを分かち合える「同じ人種」が隣にいる。
 2月号以降の彼の冷静さに歯噛みした時もあったけれど、
 そうか、ヴァッシュは寂しくないんだなあ。
 身体と熱を持った存在としてのウルフウッドは喪ったけれど、
 彼はヴァッシュの中にいつもいるんだ。

 04/4月号でも似たようなことを書いたのですが、
 ヴァッシュとリヴィオ、2人でいる時こそに訪れる安らぎ。
 多分この時、2人はウルフウッドと一緒にいられるんだなあと思う。
 ウルフウッドを胸に蘇らせる絆。
 結局あれからずっと、あの「笑顔」のままなんだけど、
 リヴィオに対してはヴァッシュは素の自分を見せている。 
 ウルフウッドを喪くした自分を支えてくれる絆。
 でも、これから自分の闘いに赴き、もう会えないかもしれない。
 それでもこんな風に言葉を交わして、別れることができる絆。
 4月号の感想のときは、「役者不足」と思っていたんだけど、
 今月号のリヴィオを見るかぎり、少し頼もしく思える。嬉しい。
 エレンディラ戦、頑張ってほしい。そして生き残れ。
 ウルフウッドが闇から引き戻し、未来を託した命だ。

 そして、ヴァッシュのためにも。
 
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 腐女子でWV(VW)な私です。
 男女恋愛センサーは極細、ナノテククラスです。
 でも今回ほろっと泣いてしまったのはメリルとヴァッシュの
 あのシーンでした。

 「……メリル!!」
 
 恋愛とかそういうんじゃなくて、同志として。
 信じてくれ、とキスを贈る。
 オンナのコにこんなの反則でしょ。悲しい約束を感じてしまう。切ない。
 
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 艦長がかなり好みなのでした。髭眼鏡です。
 クロニカたんの飲んでるの日本茶?湯飲み茶碗。
 しかも正座してるし。下に座布団敷いてるんだなきっと。
 ザジtheVさよなら。ようやく画面が落ち着くけど、ちょっと残念だったり。
 吐かれた蟲がなんか可愛かったですよ。にょろり。
 ギャーギャーのコマの中にGGのエンディングが。
 コイン揃ったあとのヴァッシュが超絶キュートでした。
 リヴィオとの漫才もボケツッコミが意外で可愛い。
 市長いいなー。いい感じのオヤジキャラ。
 軍部の動きも気になるところ。
 人間の愚かしさを描くためにも、多分、愚行を犯すのだろう。
 エレ姐はチャペルと漫才やってたけど、リヴィオとはどうかなー。

 原作進行でも現実の世界でももうまもなく
 ロストジュライの日付けに重なる。
 次回を待ってます。